尿に含まれている成分を調べます。
尿蛋白、尿潜血では、腎臓・膀胱・尿道の異常の有無を、尿糖では糖尿病などを調べます。尿沈査は尿の中の細胞成分(赤血球、白血球、その他の細胞)や細菌を顕微鏡で調べます。
正常範囲
陰性(-)
尿蛋白、尿潜血、尿糖は、尿試験紙法により定性的(-、±、+、2+、3+)に判定します。
尿蛋白あるいは尿潜血が陽性となったら医療機関にて再検査する事をお勧めします。尿蛋白と尿潜血が同時に陽性の場合は腎臓病の可能性があります。
腎臓病などの尿路系の異常がなくても、一時的に蛋白尿となることがあります。
僅かな血尿の有無を調べる検査項目です。腎臓病や尿路系の異常により陽性を示す以外に激しい運動後、脱水、月経などで血尿陽性となる事があります。
血糖値が一定以上(180 mg/dl程度)になると尿糖が陽性になりますが、個人差が大きく、血糖値とはおおよその関係しかありません。また、食後には尿糖(+)となる事が多く、尿糖は糖尿病のスクリーニング検査としては意味がありますが、糖尿病の正確な判定は空腹時血糖あるいはHbA1cにより行います。