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超音波検査とはその名の通り、超音波を人体内部に当ててその反射を画像化することにより身体の中の構造を調べる検査です。超音波検査で使用する超音波は人体には無害なため、全身の様々な部位に反復して検査を行うことができます。リアルタイムに診ることができますので、心臓などの動きがある臓器を検査するのにも適しています。
腹部(上腹部) | 肝臓、胆嚢、腎臓、脾臓、膵臓など |
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腹部(下腹部) | 膀胱、子宮、卵巣、前立腺など |
乳房 | 乳房、乳腺組織など |
心臓 | 心臓など |
血管 | 頸動脈、下肢動静脈など |
表在・軟部 | 甲状腺、軟部組織(表皮、脂肪層内、筋層内など) |
食事制限が必要な場合があります。(上腹部、下腹部の検査)
膀胱に尿が溜まっていないと十分な検査が出来ない場合があります。(下腹部)
通常、人間の可聴範囲(音の聞こえる範囲)は20Hz~20kHz(20,000Hz)と言われています。周波数(Hz:ヘルツ)の小さい方は低い音、大きい方が高い音を表します。人間の可聴範囲よりも高い音、すなわち20kHz(20,000Hz)以上の音を『超音波』と呼びます。
超音波検査で使用する主な周波数は、2.5MHz(2,500,000Hz)~13.0MHz(13,000,000Hz)です。周波数が高い方が解像度も高くより詳細な情報を得ることができますが、その反面生体内で吸収されやすく深部へは伝わりにくくなります。さらに超音波は液体中は良く伝わりますが、気体中は伝わりにくく固体では反射するという特徴を持っています。生体内では胆嚢、膀胱、脈管などの内部が液体の組織は特に伝わりやすく、実質臓器(肝臓・腎臓・脾臓など)や軟部組織(皮下組織や筋肉)も良好に伝わりますので超音波検査で診ることができます。しかし肺や消化管は内部の空気に妨害され、骨などの硬い組織も表面で反射されてしまうため、超音波検査で内部を精査することは困難です。