上部消化管内視鏡検査

上部消化管内視鏡検査とは

食道から胃、十二指腸を内視鏡で直接観察して、病気(炎症、潰瘍、ポリ-プ、がん、食道静脈瘤など)を詳しく調べる検査です。目で見ただけでは診断がつきにくい時には組織生検(鉗子で粘膜の一部をつまみ採る)をしたり、病変部を明確にするために色素液を散布する精密検査をすることもあります。

当センタ-では極細径内視鏡(5.9ミリ)を用いて、原則的に鎮痛鎮静剤(緊張や不安を取り除く薬)は使用せず、のどの麻酔のみで行います。
検査の所要時間は5~6分です。

①従来の経口内視鏡スコープ
②極細径(5.9ミリ)スコープ


スコープは最新の超小型スーパーCCDハニカムを搭載し、極細径(5.9ミリ)でありながら、より鮮明な高画質画像です。
また、分光画像処理機能を搭載し、病変の観察性能を高めました。

検査前の準備と注意点

検査前日

  • 午後8時以降に食事はしないでください。お水・お茶は摂っても構いません。
  • 夕食後、就床前に薬を服用されている方は、いつものようにお飲みください。

検査当日

  • 普段、飲んでいる内服薬(特に血圧・喘息・心臓・神経系の薬)は検査の2~3時間前までに200mlの水で服用して下さい。
  • 検査が終わるまでは食事がとれないので、糖尿病の薬は服用しないでください。
  • 糖尿病でインシュリン治療をされている方の当日の薬については、主治医の指示を守ってください。
  • 組織生検を行った場合、飲食は1時間後からとることができます。観察のみの場合は、喉の麻酔がきれる1時間後からとることができます。

※抗凝固薬、抗血小板薬(血液を固まりにくくする薬)<バイアスピリン・エパデ-ル・オパルモン・プレタ-ル等>を服用されている方は、検査に支障を来す可能性があります。主治医の先生とご相談の上、可能であれば一時服薬を中止してから検査を受けて下さい。ご不明な点は、当センタ-の内視鏡検査室までお問い合わせ下さい。

検査の実際(流れ)

検査の実際(流れ)1

検査前に血圧、脈拍を測定します。
また、看護師が問診と検査前の説明をします。

検査の実際(流れ)2

胃の中の粘液などを洗い流す水薬を飲んでいただきます。

検査の実際(流れ)3

喉の麻酔をします。
スプレ-の咽頭麻酔薬を使用します。

※歯医者さんで抜歯する時の麻酔(キシロカイン)で気分が悪くなった事がある方は、お申し出下さい。

検査の実際(流れ)4

検査(胃カメラ)の開始です。
検査は5~6分で終わります。
検査中は、目の前のテレビ画面に映し出される画像をご覧になりながら検査を受けることが出来ます

検査終了後に検査担当医が結果の説明を行います。

検査後の注意点

  • お腹の中(胃や腸)に少し空気が残りますが、ゲップやおならを出していただければ楽になります。
  • 喉の麻酔が取れるまでは、“むせ”やすい状態になっていますので、30分は飲食を控えて下さい。うがいは、構いません。
  • 組織生検が行われた場合は、粘膜に小さな傷をつけることになりますが、まず心配はありません。念のため、検査後に止血剤の水薬を飲んでいただきます。
    また、当日は飲酒や激しい運動は避けて下さい。
  • 色素液を散布した場合は、尿や便に色が付いたり、胸焼けが残ることがありますが心配ありません。

上部消化管内視鏡検査でわかる主な病気

食道がん

食道がん

食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニア

胃潰瘍

胃潰瘍

胃潰瘍瘢痕

胃潰瘍瘢痕

胃がん

胃がん

胃ポリープ

胃ポリープ

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍瘢痕

十二指腸潰瘍瘢痕

ページの先頭へ戻る

 

公益財団法人藤沢市保健医療財団 藤沢市保健医療センター
〒251-0861 藤沢市大庭5527番地の1
TEL:0466-88-7300 FAX:0466-88-7353

お車でお越しの方は、駐車場がございます。 交通のご案内